Pelican surgery guide
TCAクロスは2mmほどの小さく深いクレーターや少し凹んだクレーターに対しておすすめです。
ニキビ跡が顔全体にあるというよりは、数か所に点在しているという方に適した施術となります。
TCAクロスは「トリクロロ酢酸(TCA)」という強力な酸を、ニキビ跡や瘢痕部分に直接塗布し、皮膚の再生を促す治療法です。
1.ローリング型
特徴: 直径5mm以上の大きくなだらかに凹んだニキビ痕です。肌が滑らかな波のように見える。
原因: 皮膚の下に繊維組織が形成され、それが肌を引っ張って凹みを作ります。
見た目: 波打つような滑らかな凹みが広範囲に広がります。
2.ボックスカー型
特徴: 凹みの底が平らで、辺縁が直角に近い形をしているため、境界線がはっきりとして見える
原因: 真皮層のコラーゲンが破壊されることで凹みができ、その周囲の皮膚が引き締まり、ボックス状の形になります。
見た目: はっきりとした四角い凹みが点在します。深さは一定ではありませんが、比較的目立ちやすいです。
3.アイスピック型
特徴: 直径2mm以下の狭くて深い凹みのニキビ痕です。まるで針で突き刺したような凹み方をしているため、アイスピック型と呼ばれています。
原因: 毛穴が深くまで炎症を起こし、その後に真皮層まで破壊されることで細くて深い凹みが形成されます。
見た目: 小さくて深い穴が点在しているように見えます。
各タイプの推奨治療法
サブシジョンが非常に効果的です。
繊維組織を切断することで、肌の表面を平らにします。
必要に応じてレーザー治療やマイクロニードリングも併用されることがあります。
サブシジョンに加えて、レーザー治療やフラクショナルレーザーが有効です。
また、浅い凹みには化学ピーリングも効果的です。
皮下組織まで届く深いニキビ痕のため、サブシジョンだけではなく、TCAクロス(高濃度トリクロロ酢酸を用いた治療)がよく用いられます。
薬剤塗布
綿棒の先にTCAをつけ、ニキビ跡やへこみがある部分に直接塗布します。
(※TCAの濃度は、肌の状態に応じて調整いたします。?)
TCA塗布後、数分〜数時間で皮膚が白くなる「フロスティング」が見られます。
瘡蓋の期間を経て、新しいコラーゲンが形成され皮膚の凹みが浅くなることが期待できます。
治療部位に赤みとヒリつき感があります。
TCAを塗布した部分が白くフロスティングした後、数時間程で赤みが出てきます。
入浴は可能ですが、血行が良くなると赤みが出やすいため、激しい運動、サウナ、岩盤浴などは控えてください。
赤みが持続し、治療部位に瘡蓋が形成され始めます。
この瘡蓋は、皮膚の修復過程で自然にできるもので、剥がれ落ちるまで数日かかります。
肌が乾燥しやすくなるため、保湿をしっかり行い、強く擦らないよう注意してくさい。
翌日以降、メイクが可能となります。
瘡蓋が自然に剥がれ始めます。
瘡蓋が剥がれ、皮膚が薄くなっているため、紫外線対策をしっかり行ってください。
治療間隔には個人差がございますが、数週間(2〜4週間)ほど期間をあけ、複数回の治療が目安となります。
【治療時間】 30分~1時間
【時間】午前 9:30~12:30 午後 14:30~18:00
【休診日】土曜午後(不定期)・木・日・祝日