鼻中隔延長

鼻中隔延長

surgical information

      
鼻の支えの鼻中隔を延長することで鼻先の向きや高さを変える手術です。

このような方にオススメ

  • 上向きの鼻や団子鼻を治したい方
  • 鼻が短い方
  • 鼻の穴が正面から見えやすい方
  • 鼻先に高さがほしい方
  • L型プロテーゼにより鼻が上向きになってしまった方
  • 人中の距離を短く見せたい方
  • シャープな鼻にしたい方

鼻中隔延長とは
explanation

鼻中隔とは、鼻の穴を左右に分けている仕切りの部分の軟骨のことを言います。
鼻中隔軟骨は鼻先を指で押すと、奥の方に指先で感じる仕切りのようなもののことです。
アジア人は鼻先が低く、鼻中隔軟骨が小さくて奥の方にある方が多いです。
小鼻の形を作っている鼻翼軟骨は鼻中隔軟骨に乗っかるように存在しているため、鼻中隔軟骨が小さいアジア人は鼻先が低い方が多いのです。
鼻中隔延長はこの奥の鼻中隔軟骨と他の軟骨等を使って伸ばし、鼻翼軟骨の位置を前にずらし上げ、鼻先の高さを出す施術です。

鼻中隔延長が耳介軟骨移植などよりも安定して高さを出せる理由

鼻先の骨をぐっと押すように触ると、少し奥に鼻中隔軟骨という軟骨があります。
構造で言いますと、鼻先の骨は三脚のような形になっていて、その三脚の骨を耳介軟骨移植等で補強しても、高さを出すのに限界があり、潰れてしまう可能性があります。
しかし、鼻中隔延長ではその鼻の奥の方にある鼻中隔軟骨という固い軟骨に、自身の体から採取した軟骨を移植し、下から支えるように延長させます。
第四の足として積み増ししてあげることで、三脚を四脚にし、ぐらつかない頑丈な土台を作ることが出来るので、安定して鼻先の高さを出せるのです。

デザイン
design

鼻中隔軟骨を配置する位置によって鼻先を下に伸ばしたり、アップノーズにしたり、鼻先を高くしたり調整が可能です。 

採取軟骨・採取部位の比較
comparison of parts

鼻中隔軟骨
大きさ 小さい・個人差が多い
強度 中間(個人差あり)
注意点 採取後、残った鼻中隔軟骨が弱くなり、後戻りの原因になることがある。
取れる量に個人差が多く、量が取れない方の場合、高さが出せない。
鼻の骨折など怪我をしたことがある人だと、鼻中隔軟骨が折れていて使えないことがある。
耳介軟骨
大きさ 中間・3㎝×1.5㎝
強度 比較的柔らかい
注意点 歪み・たわみがあるため加工が必要で、軟骨の柔らかい人だと強度が弱く、後戻りあるいは曲がりの原因になるので、3ミリ以上安定して高くしたい場合は、適応外になることが多い。
肋軟骨
大きさ 2㎝×5㎝
強度 強い
注意点 全身麻酔が必要。胸に1.5〜2センチ程度の傷が付く。
加工を工夫しないと曲がってしまうことがあるが、たくさん採取でき、強度が強いため、鼻先をしっかり高くしたい方は第一選択となる。
曲がらないように加工するには医師の技術が必要となる。

手術方法
progress

全身麻酔で行います。 まず、鼻翼軟骨の間で鼻中隔軟骨を露出し、鼻尖形成を行います。
当院では鼻中隔延長手術を行う場合、鼻尖形成の追加料金はいただきません。

鼻翼軟骨の間に採取した軟骨を移植し、鼻中隔を延長します。
延長したい方向に鼻中隔軟骨を縫い付け、延長した軟骨が曲がらないように、軟骨で延長した鼻中隔を支えます。
この時に無理して鼻先を前に出すと、皮膚が薄くなってしまったり、鼻先が曲がりやすくなってしまうこともありますので、無理をして前に出しすぎないことが大切です。

延長した鼻中隔に大鼻翼軟骨を縫い、形を整えます。

※鼻中隔延長での注意点
鼻中隔延長では元々あった鼻中隔に軟骨移植で鼻中隔軟骨と鼻翼軟骨を連結させ、鼻尖を固定するので鼻先が硬くなり、動きが制限されます。 それにより、鼻先の上下の動きも制限され、指で鼻先を押す、いわゆる豚鼻が出来なくなります。

  • あまりに無理をして延長すると、突っ張り棒で押し出されたような構造になるので、鼻尖が張り、曲がってしまうことがあります。
  • 過度に延長してしまうと、矢印のような鼻になってしまうこともありますので、適度に延長することをおすすめいたします。
  • 笑ったときに鼻翼が上がりやすい方は、鼻先が取り残され、矢印鼻ぽく見えてしまう場合があります。

経過
operation example

鼻先を固定するためにギブスが付きます。
ギブスが取れるまでは顔を水で濡らさないようにしてください。
就寝時は必ず仰向けで寝てください。
1ヶ月ほどは鼻をかまないでください。
入眠時は枕を高くして寝て頂くと腫れの軽減になります。
また日中もなるべく頭を上げている方が腫れがひきやすいです。
必ず仰向けで寝るようにしてください。
飲酒は一週間程お控えください。
治っていく過程で傷口に痒みが生じますが掻かないように気を付けてください。
痛みや熱感が強い場合はギブスを濡らさないように、アイスノンなどで冷やしてください。

手術翌日

痛みがあれば痛み止めを内服するようにしてください。
シャワーは浴びられますが入浴は一週間ほどは避けてください。
シャワーの際、耳のガーゼと鼻のギブスを濡らさないように気を付けてください。
長時間の眼鏡の使用は避けてください。
うつぶせ寝、鼻を押さえることは一ヶ月は避けてください。

3日目

耳のタイオーバー除去のためご来院していただきます。
洗髪が可能になりますが、水洗いの洗髪をおすすめ致します。

7日目

ギブス交換と抜糸のためご来院していただきます。
翌日より石鹸を用いた洗顔、入浴が可能になりますが。
創部を含むお顔全体のメイクは翌々日からとなります。
鼻柱の傷は表から見えてしまいます。
上を向かない限りはあまり目立つことはありませんが、傷がある時期はファンデーションなどでカバーすることをおすすめいたします。
軽い運動は可能です。
腫れや痛みが徐々に落ち着いてきます。

1ヶ月

夜間のギブスが必要無くなります。
手術の腫れや傷の赤みも消えていき、自然になってきます。

3ヶ月

ほぼ完成です。

リスクと合併症について
about risks and infectious diseases

  • 鼻先の曲がり、軟骨の形が浮き出て見える、血腫、縫合不全、内縫合した糸の露出、感染、高さの後戻りなどのリスクが5〜10%ほどあります。必要であれば、血腫除去、抗生剤治療、再手術や追加手術を行うことがあります。
  • 鼻先の圧迫感が生じる場合があります。鼻に軟骨を入れることで、鼻の組織が圧迫されてしまうことがあります。
  • 耳介の感覚が鈍くなる場合や、軽い圧痛が生じる場合があります。
  • 耳の軟骨を採取するため、術後のイヤホンやマスクが装着しづらくなる場合があります。
  • 抗凝血薬療法、子供、妊娠中または授乳中、活動期の皮膚疾患、出血性疾患、コントロール不良の糖尿病、単純性ヘルペス、てんかん、自己免疫疾患の方には治療を推奨しません。
  • 治療により通常と異なる出血、血腫、腫脹などを形成した場合、予期出来ない副作用または合併症が生じた場合は必要な治療を行いますので、当院の指示に従ってください。

施術料
price list

鼻中隔延長
(税込)
通常
¥660,000
モニター
¥462,000

※各種クレジットカードでの支払いが可能です。

スキンクリニック山本皮フ科形成・美容外科

スキンクリニック山本皮フ科
形成・美容外科

【時間】午前 9:30~12:30 午後 14:30~18:00
【休診日】土曜午後(不定期)・木・日・祝日