Guide of thread lift
●骨格の萎縮:加齢と共に骨格の萎縮、例えば歯槽骨の萎縮で歯の間にものが詰まりやすくなる。
●支持靭帯、脂肪組織、表情筋、SMAS(顔面の浅筋膜に相当する部分)の緩み、下垂が起こる。
上記の現れがたるみです。
顔面には脂肪の区画とスペースがあり、それを支持靭帯(retaining ligament)がささえています。
支持靭帯は骨と皮膚を繋ぎ、顔の皮膚を固定する役割をしており、目の下や法令線部、マリオネット部など顔の凹んでいる部分は支持靭帯がある部分に一致します。
加齢により支持靭帯が緩むと同時に脂肪の区画が下がってきます、ちょうど乳房が加齢で下垂してくるのと原理は同じです。脂肪の区画がさがってくると、支持靭帯で固定された部分をこえてせり上がり、溝となります。
これが、法令線やマリオネット(Jawl line)と呼ばれるもの原因の一つです。
溝が形成されることで、加齢とともにフェイスラインは逆三角形からひょうたん型に変化していきます。
施術時間は糸の本数(通常両側で4本以上です)にもよりますが、30分程度です。局所麻酔は針の刺入、刺出部のみ行います。(入れ方によっては通り道にも少量麻酔を追加しますが、皮膚を切ることはありません)
引き上がりは直後から実感でき、当クリニックでは吸収性のスレッドのみを使用しますので吸収される創傷治癒過程でコラーゲン新生と収縮起点が働き、さらなるタイトニング効果があるとされています。また、支持靭帯の補強の役割をはたし、組織が引き伸ばされる力が減弱するためたるみの予防的効果もあるとも言われています。効果の持続は糸の種類にもよりますが、1~2年といったところです。
当院では2種類の糸を使用し治療を行ってまいります。
ひとつは、PDO(ポリジオキサン)という材質です。手術で使う真皮縫合等に用いる糸と同じ材質です。 通常は、半年程度で吸収されます。もうひとつは、PLA(ポリ乳酸)という材質です。顔の骨折用の吸収性プレート、スクリュー等の材質の1つとして長年にわたり広く用いられているものです。通常1年半程度で吸収されます。
患者様の状態に合わせてどちらの糸を使うか提案させていただきます。
【時間】午前 9:30~12:30 午後 14:30~18:00
【休診日】土曜午後(不定期)・木・日・祝日