Trifill PRO
トライフィルプロは、炭酸ガス(CO₂)を利用したサブシジョンと薬剤注入を組み合わせた肌再生治療です。
ニキビ跡の多くは、炎症によって皮膚内部の組織が癒着し、皮膚が下へ引き込まれることで凹みが生じます。
トライフィルプロでは炭酸ガスを皮膚内に注入することで癒着した組織を剥離し、そのスペースに薬剤を注入することでコラーゲン生成を促します。
この仕組みにより、凹凸のある肌の改善や肌質の向上が期待できます。
炭酸ガスを皮膚内に高圧で射出し、癒着している組織を剥離して空間を作り出します。この技術はマイクロサブシジョンと呼ばれます。
マイクロサブシジョンで作成された空間に薬剤を注入します。
事前に空間が形成されているため、薬剤の漏れが最小限に抑えられ、より効果的に薬剤を皮膚内に注入することができます。
最後に、炭酸ガスを再び射出することで、注入された薬剤が均一に分散し、さらに薬剤の外部への逆流を防ぎます。
また、炭酸ガスは「ボーア効果」という生理学的作用を持っています。
皮膚内で炭酸ガスの濃度が高まると、ヘモグロビンから酸素が放出されやすくなり、組織への酸素供給が効率的に行われます。
その結果、皮膚の血流が改善され、成長因子の活性化やコラーゲンの生成が促進されます。
この一連のプロセスにより、剥離された空間が新しく再生された皮膚で埋められることで、瘢痕(ニキビ跡を含む)、しわ、毛穴の開き、および全般的な肌質の改善が期待されます。
1.癒着を剥離する
(マイクロサブシジョン効果)
クレーター状のニキビ跡は、皮膚の下にある線維組織が癒着していることが原因で起こります。
トライフィルプロでは炭酸ガスを注入することで、この癒着を剥離し、皮膚が引き込まれている状態を改善します。
さらに、針で直接剥離する「サブシジョン」に比べて、より細かく剥離が可能です。
これにより、副作用・リスクの低減が期待できます。
2.真皮の再生を促す
癒着を剥離した後に薬剤を注入することで、真皮層のコラーゲン生成を促進し、肌の再生をサポートします。
これにより、凹みの改善や肌質の向上が期待できます。
3.均一に薬剤を届ける
トライフィルプロは皮膚を吸引しながら薬剤を注入する仕組みを持ち、均一な深さで薬剤を届けることができます。 これにより、肌全体の質感改善や毛穴の引き締めなどの効果も期待できます。
4.ボーア効果による相乗作用
炭酸ガスを皮膚内に注入すると、皮膚中のCO2濃度が上昇しpHが一時的に酸性に傾き、一時的に血中のヘモグロビン量が減少します。これにより以下の効果が期待できます。
この作用をボーア効果といい、炭酸ガスを用いるトライフィルプロならではのメカニズムです。
トライフィルプロでは、肌の状態やニキビ跡の種類に応じて複数の注入方法を使い分けることがあります。
主な方法として、以下の3つがあります。
それぞれの方法には特徴があり、症状に応じて使い分けられます。
●オートインジェクション
オートインジェクションは、機械が皮膚を吸引しながら炭酸ガスと薬剤を自動で注入する方法です。
一定の深さと量で均一に注入できるため、顔全体の肌質改善や毛穴の治療に適しています。
●マニュアルインジェクション
マニュアルインジェクションは、医師が針を使用して手動で炭酸ガスと薬剤を注入する方法です。
深さや角度を細かく調整できるため、クレーター状のニキビ跡など、凹みが強い部分へピンポイントでアプローチすることができます。
●アルファペン
アルファペンは専用のハンドピースを使用し、炭酸ガスのみを高圧で噴射する方法です。
皮膚内部の強い癒着を剥離する目的で使用され、マニュアルインジェクションや薬剤注入の前処置として行います。
より強い瘢痕や、深いニキビ跡の場合に併用を推奨しています。
ニキビ跡にはいくつかのタイプがあり、タイプによって適した治療が異なります。
1.ローリング型
皮膚の癒着が原因となることが多く、トライフィルプロによるサブシジョン、またはサブシジョンが適している場合があります。
2.ボックスカー型
深さによってはマニュアルインジェクションなどの治療が検討されます。
サブシジョンに加えて、レーザー治療やフラクショナルレーザーが有効です。
また、浅い凹みには化学ピーリングも効果的です。
3.アイスピック型
トライフィルプロの治療だけではなく、TCAクロス(高濃度トリクロロ酢酸を用いた治療)がよく用いられます。
これまでニキビ跡による深い凹みに対しては、サブシジョンが一般的に行われてきました。
サブシジョンは皮下に針を挿入して線維化組織の癒着を断ち、皮膚の凹みの改善を目指す治療法です。
サブシジョンは皮膚の深い部分までアプローチが可能なため、凹みの深いニキビ跡の改善をが期待できる一方、皮下に針を直接挿入し、線維組織(線維束)を切断するため、内出血が起こりやすく、ダウンタイムも比較的長めになることがあります。
一方、トライフィルプロでは、通常のサブシジョンよりも皮膚の浅い層にアプローチするため、ニキビ跡による皮膚の浅い凹みに効果が期待でき、また炭酸ガスの注入量を調整することで、ダウンタイムの短縮、内出血のリスク低減が可能となりました。
| トライフィルプロ | サブシジョン | |
| 治療の特徴 | CO2噴出による離 + 薬剤注入 ※︎同時治療 |
直接針で癒着部位を剥離剥 ↓ 薬剤注入 |
| 適応 | 比較的浅く細かい凹みのニキビ跡 | 凹みの深いニキビ跡 |
| ダウンタイム | 比較的短い(3日程度) | やや長い(1~2週間) |
| リスク・副作用 | 内出血・腫れ以外のリスクは比較的低い | 稀に色素沈着・肥厚性瘢痕のリスクあり |
●ジュベルック
Juvelook(ジュベルック)は、JUVE(若さ・生気・活力)とLOOK(外見・表情)を掛け合わせた「若々しい表情」という意味を込めた造語です。
活き活きと活力があふれた表情になるようにと商品開発が行われました。
ジュベルックはポリ乳酸(PDLLA:Poly-DL-lactic acid)製剤です。
ポリ乳酸(PLA)の原料は、トウモロコシ・ジャガイモ・サトウキビなどの「でんぷん」から抽出されたエキスから生成されます。
注入後、PDLLAが皮膚内部からコラーゲン生成を刺激し、肌のハリ・たるみ・シワ・クレーター、にきび痕を改善していきます。
また、1~2年程で水と二酸化炭素に分解されていくのが特徴です。
米国食品医薬品局(FDA)や、韓国食品医薬品安全庁(KFDA)で承認されている安全性の高い成分です。
●スネコス
スネコスには、グリシン、L-プロリン、L-リジン、L-アラニン、 L-バリン、 L-ロイシンが特殊な比率で配合されています。
ヒアルロン酸単独よりも、特殊な比率のアミノ酸が加わることでコラーゲン・エラスチンの再生がより促進され、肌自体の再生、ハリ・弾力・ツヤの改善に高い効果を発揮します。
ECM(細胞外マトリックス)とは細胞が作り出す骨組み・巣のようなもので、ECMの中に細胞が入り込んでいます。
皮膚の場合はECMがコラーゲン、中の細胞が繊維芽細胞で、繊維芽細胞がコラーゲンやエラスチンを作り出します。
皮膚は加齢や紫外線などのダメージによってコラーゲンやエラスチンが減少することによって老化していきます。
スネコスは繊維芽細胞にアミノ酸を与えることでコラーゲンやエラスチンの生成を促進し、肌自身が作り出したコラーゲンやエラスチンによってハリを与えるため自然な仕上がりになります。
●リジュラン
リジュランは、サーモン由来の美容成分「ポリヌクレオチド」を主成分としたPN製剤です。
主成分であるポリヌクレオチドは、「サーモン」のDNAから抽出された成分で、皮膚細胞の自己再生能力を活性化させる働きがあります。
人間のDNAの構造と似ているため、副作用のリスクがほとんどない安全性の高い成分と言えます。
肌へ投与することで、真皮層の線維芽細胞を直接活性化し、肌のハリや弾力の元となるコラーゲンやエラスチンの生成を強力に促進します。
これにより、シワ、たるみ、乾燥、毛穴の開きなどの老化による肌トラブルを根本から若返らせ、ニキビ跡、傷跡の改善に高い効果を発揮します。
またポリヌクレオチドには、非常に強力な抗酸化成分「アスタキサンチン」も含んでいます。その抗酸化力はビタミンEの1,000倍とされます。
活性酸素による肌の老化(光老化)や、大気汚染、化学的刺激などによるダメージから肌を守り、健康的な肌を維持する手助けをします。
治療部位の局所的な痛み、出血、皮膚の赤み(紅斑)、腫れ(浮腫)、内出血、針穴の跡、瘢痕化、しこりなどの可能性があります。
治療後の一時的な症状であれば、数時間〜数日で改善していきます。
内出血が出た場合は、1〜2週間で改善していきます。
治療後、針穴部分に軟膏を塗布します。1〜2時間で針穴は塞がり、その後からスキンケア・お化粧が可能となります。
シャワー、洗顔は当日から可能です。
治療当日は血行が良くなると腫れや赤みが出やすいため、入浴、サウナ、岩盤浴などは控えてください。
治療部位は一週間ほどエステやマッサージは控えてください。腫れが出る可能性があります。
治療間隔には個人差がございますが、数週間(3〜6週間)ほど期間をあけ、複数回(1〜5回)の治療が目安となります。
【治療時間】30分程度
この治療に用いる「トライフィルプロ」は医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認機器・製剤です。
韓国・MCURE社で製造されたものを、国内代理店を経て、当院で個人輸入しています。
同一の性能・効果を有する国内における承認医療機器・医薬品はありません。
以下の承認を取得しております。
・韓国MFDS認証
現時点では、重大な副作用の報告はありませんが、重大なリスク・副作用などが明らかになっていない可能性があります。
万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

【時間】午前 9:30~12:30 午後 14:30~18:00
【休診日】 木・日・祝日