surgical information
目の下のクマやシワ、たるみは年齢を感じさせてしまったり、顔全体が暗い印象になり、疲れたように見えてしまうことがあり、治療をすることで若々しくはつらつとした印象になることができます。 クマには色々な種類があります。
●黒クマ
いわゆる典型的なクマ。目袋の突出や頬の脂肪の下垂、ゴルゴラインの食い込みによってできる立体的な凹凸が影をつくるため黒っぽく見える。
●茶クマ
こすりグセや慢性皮膚炎、シミ、ADM(シミの一種)等によって目の下が色素沈着を起こすことによってできるクマ。皮膚のたるみが強い場合も茶色っぽくみえることがある。
●紫クマ
目の下の皮膚の薄さや血行の悪さにより、皮膚直下の眼輪筋が透けて見えるため目の下が赤紫っぽく見える場合や、血管拡張により赤っぽくみえる場合がある。
最も一般的なクマで、原因によって治療法が異なりますが、一般的には「目袋」と呼ばれる下まぶたの脂肪(眼窩脂肪)が加齢と共に飛び出てくることが原因となります。
個人差はありますが30代以降で目立ってくる場合が多く、加齢と共に下まぶたの皮膚と眼輪筋の筋肉、眼窩脂肪を覆う膜が衰えてしまい、まぶたの脂肪が支えられなくなります。これにより目の下の脂肪が突出してしまうことで、下まぶたが膨らみ、凹凸ができることでクマに見えてしまいます。
頬が痩せている方や、生まれつき下まぶたの脂肪が多い方は若いうちから症状が見られることもあります。
それに加えて、老化や、体重の減少などで目の下の頬骨の上に乗っているメーラーファットが痩せたり、垂れてくることで、よりクマが強く見えたり、疲れた印象が増強されます。また、このメーラーファットの下垂はいわゆるほうれい線の上にたまることでほうれい線深化の原因にもなります。
目袋がある一定以上大きくなってしまうと、下まぶたの皮膚が伸ばされたるみが強くなってしまいます。皮膚のたるみが強い場合にはまぶたのキワの皮膚も同時に取る施術が必要になってしまいます。⇒ 表ハムラ法
そのため、目袋がある一定以上大きくなり皮膚のたるみが強くなる前に目袋の処理を行えば、皮膚を切らずにまぶたの裏からの手術で改善可能になるため、早めの治療が望ましいです。
目の下の症状は人によりさまざまなので、各症状に合わせた治療方法の選択が必要です。
●目の下の脂肪再配置
皮膚のたるみとクマが両方ある40〜50代以降の方
目の下の脂肪と皮膚、たるみを取ることが出来ます。
下まつげの下1〜2ミリの表側の皮膚を切開し、突出した脂肪を目の下の窪みに移動させます。同時に余剰皮膚がある場合は皮膚の切除も出来るので突出が大きく、たるみが強い方におすすめです。主に50代以降の方に適応します。
下まぶたを切開し、眼輪筋という目の筋肉を切開します。たるみの原因の眼窩脂肪を凹んでしまっている部分に移動させます。
この時、不必要な筋肉があれば切除します。
たるんだ皮膚を吊り上げ、余った余剰皮膚を切除し、縫合します。
下まぶたのシワやたるみ、溝、クマをトータルに改善できる手術です。
また、脂肪の量を調節できるので凹みの心配も少なく、眼輪筋を引き上げて下まぶたの調節をし、美しい形に仕上げやすい方法です。皮膚を切開するので、裏ハムラや下眼瞼脱脂に比べてダウンタイムが長くなります。
脂肪の膨らみや皮膚の余りが少ない方
結膜側から切開するので表に傷は残りません。眼輪筋を切除しないので涙袋が残ります。元々ある方はそのままですし、無い方は眼窩脂肪を下に下げることでくっきり出てくることも多いです。
眼窩下縁を剥離し、脂肪を包んでいる膜と脂肪を凹んでしまっている部分に移動させ、余分な脂肪を切除し、骨膜に固定をします。吸収される糸を使用するので抜糸の必要はありません。
表ハムラとの大きな違いは余剰皮膚の切除が出来ないことです。
表ハムラに比べると出血量も少ないのでダウンタイムが短めです。
下まぶたの脂肪が生まれつき多い方や年齢と共に現れる下まぶたの膨らみやクマがある方
脂肪の摘出のみ行う手術です。
下まぶたの裏側の結膜を1cm程切開し、クマの原因となっている眼窩脂肪を切除します。
まぶたの裏側からの切開なので傷跡が残らず、抜糸の必要もありません。
術後の腫れが少なく、ダウンタイムも抑えることができ、気軽に下まぶたのお悩みを解消することができます。
下まぶたをめくり、ラインのように切開します。
切開した中から脂肪を取り出し切除します。
切開部は自然に治癒します。縫合は不要ですので抜糸の必要もありません。
脱脂では脂肪の移動は出来ないので、脂肪を切除した後、目の下の小ジワが目立ってしまう場合があります。
また、目袋の下の凹みが深かったり、山が小さい場合や術後の皮膚の弾力低下やたるみを生じさせないために、切除した脂肪の下にある窪みに脂肪やヒアルロン酸を注入をすることで、ハリを出し凹凸を目立たなくさせます。
目の下の膨らみが消えても頬との境目の溝が残る
脂肪注入で頬の境目の溝を埋めて、頬上の脂肪を補う
●脂肪注入する場合
摘出した脂肪を遠心分離器にかけて特殊なフィルターを使い、マイクロ化させます。主に膨らみを出すことを目的にした施術なので額やこめかみ、目の下のくぼみなどに注入します。
摘出した脂肪を遠心分離器にかけて特殊なフィルターを使いマイクロファットより更に細かく砕き、ナノ化させます。
ナノファットは目の下のちりめんジワや小ジワに効果的です。
・メリット
一度生着してしまえば、量が減ることがありません。脂肪幹細胞が放出する成長因子により皮膚の小じわや張りも改善します。
ナノファットは浅い部分にも注入可能なので皮膚が薄いタイプの紫グマにも効果的です。
・デメリット
静脈麻酔を行い、腹部か内ももに穴を開けて少量採取します。注入した脂肪はすべて定着するわけでなく、3ヶ月かけて徐々に定着し、最終的には半分程度が定着します。
吸収されなかった脂肪がしこりとして残ってしまう場合があります。
・メリット
採取部位が不要で手軽です。
・デメリット
時間とともに吸収されてしまうので定期的に注入が必要となります。また、浅い部分になるので皮膚が薄い方は透けたように見え、吸収されやすいです。
腫れや内出血を抑えるため、下まぶたをガーゼとテープで固定します。
アイメイク以外は当日から可能です。
シャワーは浴びられますが当日は圧迫の固定を濡らさないようにしてください。
入眠時は枕を高くして寝て頂くと腫れの軽減になります。また日中もなるべく頭を上げている方が腫れが引きやすいです。
痛みや熱感が強い場合には、アイスノン等で軽く冷やしてあげてください。
飲酒は一週間ほど控えてください。
ガーゼの除去をため、ご来院していただきます。
コンタクトレンズの使用が可能です。
検診後、翌日より石鹸を用いた洗顔、入浴が可能です。
検診の翌々日よりアイメイクが可能になります。
ご来院いただいて、検診いたします。
ほぼ完成です。
【時間】午前 9:30~12:30 午後 14:30~18:00
【休診日】土曜午後(不定期)・木・日・祝日